Diary

pot-pourri cafeの日記的メモ

作業をしています
 同人誌の再録の作業を進めています。

 ふと思ったんですが、『子どもには知らなくてもいいことが、ある。』と『空中庭園』って別ルートの話なので、これはシリーズ扱いの方がいいんですかね……?
 登場人物は重なってるんですけど、一人いないだけで違う話になっちゃうという。
 『空中庭園』の方が正ルートなんですが、主人公がこう……曲者で……書けなかったんですよね。なんていうかこう……「なんだこいつ」ってイライラしてしまって……(苦笑)。そこでこう……バッドエンドルートを書いてから正ルートを書いたという……そういう……流れで……。
 なのでシリーズとしては『空中庭園』をメインに据えるべきなんですが、『子どもには知らなくてもいいことが、ある。』はうまくまとまったなあという印象もあり……シリーズ扱いにするのもなあ~とうなっています。
 ファイル名に通し番号を入れてるので、どっちにするか次第で番号が変わるんですよ~~~~~。気持ち的にはそれぞれ単独にしておきたいんですけど、読む方には不親切ですよね~~~~~~。どうしよ~~~~~~。(早く決めなさい)

#作品裏話(一次創作) #空中庭園 #子どもには知らなくてもいいことが、ある。
寝椅子ですべての二階を散歩
 先日の文学フリマ東京38の新刊についての備忘録のような、自作語りのような(笑)日記です。
 いつも通り、中身は隠しておきますので、ご覧になりたい方は以下からお読みいただければと思います。

 元々『ピコピコ:』を出すつもりだったのですが、いまだに納得いかないところがあり、割と早々に文学フリマ東京39に延期しようと判断していました。
 では何を作ろうかなと思っていたところ、四月に体調を崩してぶっ倒れるという有様。ほぼ四月がまるまる使えない状態でした。
 イベントに出るのに新刊がないというのは、弊サークルではやらないことにしているので、とにかく何かひねり出そうと思いました。
 幸い、そういうかけらのようなものはたくさんあり、今回は前回出した『真夏に私設恐竜博物館』と競ってぎりぎりのところで採用されなかった「世界は二階にある」から始まる短編を書くことにしました。

 実際に書いた順番は、『1992年 二階を浮遊する者よ』『2023年 二階の競技者たち』『2268年 いつか地上に戻る日まで』『2143年 遠く海の向こうの海へ』です。そのため、2143年と2268年がぱっと見設定が近そうな感じになっています。
 初めは、今『1992年 二階を浮遊する者よ』となっているものを没にして、今『2023年 二階の競技者たち』となってるものだけで一つ書くかなあという方向だったのですが、なんだか増えてしまったので全部入りました。

 『1992年 二階を浮遊する者よ』 
 一番初めに書き始めたものです。なので、割と「世界は二階にある」の書き出しから始まるスタンダードな形です。
 ただ、喫茶店でお茶飲んでるだけじゃどうにもならないんですよね、話が。もっとクラフト・エヴィング商會的になればよかったんですが、そっちの方面がうまくつかめなかったので、一回凍結していました。

 書き上げるにあたって、あっちこっちいった結果、『2023年 二階の競技者たち』と照らし合わせて、過去にしましょう、過去にするならバブルの頃かちょっと後かなあ、みたいなところから、ちょっと精神的な感じになったので、オカルトブームとか世紀末思想の影響があるかなあ、と考えて、バブル崩壊後、地下鉄サリン前の1992年を選択しました。ヨガとか、「浮遊する者よ」とかあからさまなわりに、オカルトブームなんだから銀座じゃなくて麻布十番にすればよかったじゃない、と今気づきました。今かよ。(セルフツッコミ)


 『2023年 二階の競技者たち』 
 2021年の東京オリンピックでパルクールを見て、そのあとテレビとかでもちょこちょこパルクールが流れていたので、なんとなく印象に残っていたのだと思います。あとは多分、眠かった(…)。
 窓から人がにゅるっと出てくる感じとか、そろばんを叩いてる人とか、真顔で様子がおかしくなっていますが細部がおかしいだけでそんなに変なことは書いてないような気もします。人のいない部屋から外を見ているとか、ライバルである友人と切磋琢磨してるとか。景色としては普通な景色だと思います。細部がの様子がおかしいですが。

 『2143年 遠く海の向こうの海へ』 
 『2023年 二階の競技者たち』と同じく、少し薄暗い部屋から明るい外を眺めている感じの風景ですね。こちらはもっとウッディなイメージですが。
 『2268年 いつか地上に戻る日まで』だけが時間が先すぎたので、バランスをとるために間に一つ入れようと書いたものです。そのため『2268年 いつか地上に戻る日まで』が前提になっているような内容になっています。とはいえ、特に明確につながりがあるものとしては書いていないのですが。
 場所は具体的に書いてないですが、家があるのは白金台、近所で沈んでるのは品川、遠くの崩壊するビルは汐留のイメージで書いています。白金台から汐留が見えるかは知りませんが……。

 『2268年 いつか地上に戻る日まで』 
 私の中にいきづいている『クロックワーク』シリーズや『土星マンション』みたいな風景。ビルの上や建造物に人が住んでいて、下のほうはもうよくわからない、みたいな状況の話です。かなり平和な感じですが、状況はかなりSFっぽい状況ですね。
 温暖化が行きつくところまで行ったあと、落ち着いてきた感じですね。もう大丈夫そうだから地上に戻ろう、ってなった時に、地上って結構汚くね?ってなりそうだなっていう感じです。


 読み終わった友人の青川が、「地主がいっぱい出てくる……地主文学……」と言っていて、確かにな……?となりました。地主……。地主の話を書くつもりはなかったんですけど、なんですかね……地主……。少し前に「リアルにいるすごい地主の娘」の話を聞いてすごいな……と思っていたとかそういう感じですかね……地主は免罪符……。
畳む


#寝椅子ですべての二階を散歩 #同人 #創作 #作品裏話(一次創作)
 忘れてた!
 ということで、月刊野堀ゆんをやろうにももう月末です。うっかりさん。
 いわゆる推し活的なことが重なると脳みそのリソースがどさっともっていかれる感じがします。ついでに体力も。財力だけは心配がなく、予算を何に使うかの割り振りだけです。映画を観ちゃったから本を一、二冊買うのをやめようくらいの感じ。そこだけは謎の堅実さをみせつけています。
 あと依頼書を書いたりしていたので、それはそれで脳みそのリソースをどさっともっていかれた感じがします。人さまにちゃんと伝わるようにと意識すると、お話を書くのとは違う脳みその部分を使う感じがします。お願いしたいところとお任せしたいところの伝え方のバランスでいつも頭を悩ませます。

 というわけで(?)、MMDもお出しできないし、二次創作のストックもないし、ということで、一次創作のストックを出してきました。ずっとタイトルを決め損ねていたので、『三瀬川の桜』とひねり出してきました。三瀬川は、要は三途の川です。水瀬川とかにしようかと思ったんですけど、水のない川になってしまうので、描写とタイトルに齟齬が生じないよう三瀬川にしておきました。
 景気が悪い話のため同人誌にしようという気が起きなかったので(…)、ちょうどよかったかなと思います。景気は悪い。
 田舎に住んだことがないうえ、兄もいないのにこのテンションの話よ……。

 サイトに創作小説を載せるのっていつぶりでしょうね……。基本、書いたら同人誌にしていたので、サイトに上がることがないのですよね。もう少し何かアップロードしていければいいんですけど。
 ひとまず、再録については考えておきます。

#創作 #告知 #作品裏話(一次創作)
真夏に私設恐竜博物館
 文学フリマが終わって少し経ちましたので、新刊の備忘録など……とはいっても結構忘れてしまっているのですが(苦笑)。
 自作語りが苦手な方のために以下、隠しておきます。

 もうだいぶ記憶が遠のいていてアレなんですけど……。もともと『ピコピコ:(仮)』をずっと書いていたのですが、いろいろタイミングが悪く、延期することにしました。延期を決めたのは……予定を諦めてコピー本にするかどうかをイベント一か月前くらいに判断するので……十月ごろでしょうか。そこから、書き始めたり、練習で書いていたものなどを出してきたりし始めました。
 音楽から着想を得ることが多いのですが、今回のもそれにあたります。とはいっても元の曲とは全然違う方向に行ってしまったのですが……一応何箇所か形跡は残っています。秋・冬に出した本なのに真夏の話なところとか……。
 街並みは以前行った茨城の街や愛媛の街などのイメージを混ぜてかなり寂れさせたような感じです。

 書いているうちに落としどころがわからなくなっていたんですが、ふと螺旋の通路ってコーヒーや紅茶に垂らしたミルクみたいだよなあと思ったのであんな感じになりました。もともとの施設の色の描写がそのまま生かせた結果になります。思いついたあとから微調整してないんですよ、あれ。

 語り部の性別はわざと語り落としています。一緒に行っている人も確か、語り落としています。言葉遣いから男性に読めるかと思いますが、男性的な言葉遣いの女性に読めなくもなくもない、微妙なラインです。

 表紙はクリスタの恐竜素材から。背景色を決めて、上から透明度を上げた白で図形を重ねています。図形の白はもう少し濃くても良かったかも。文字の位置は以前の同人誌と同じです。

 印刷はまたアクセアさんに頼んでしまいました。コピー本を手で作る元気がなくなっている……。アクセアさんは一般のコピーショップですが、創作なので堂々と頼めるぞ!と思っていたものの……店員さんが少し動揺した顔で渡してくれたので、受け取り店舗的に同人作家はほぼいないんだな……と察しました。またお願いします。(こら畳む


#同人 #創作 #作品裏話(一次創作) #真夏に私設恐竜博物館
 発行から三か月ほど経ってしまいましたが、11月の文フリで出した新刊『星の声を聴く子ども』について備忘録など……。
 2014年に書いた『星々の奏でる音楽と猫』が膨らみに膨らんでできた本で、結局十万字をこえてしまいました。増えれば増えるものですね。短いお話が13篇なので、ボリュームが増えた感じはあまりしないのですけども……。

 長いので一度折りますね。

表紙について
 今回の本での一番のポイントは、表紙を外部委託したことです。(中身じゃないんかい)
 SKIMAというサービスを利用して表紙イラストの依頼をしました。イラストを受注してらっしゃる方のページをいくつか拝見して、作品のイメージに合うイラストを描いてらっしゃる方に依頼しました。
 本文ができる前の依頼だったので直接お見せできる作品が少ししかなく、代わりに説明を多めにさせていただきました。色味や季節、欲しいモチーフなどなど。印刷物に慣れていらっしゃらないとのことでしたので、トンボなどの説明もさせていただきました。
 「すぐ依頼できて、すぐ絵ができる」というものでは当然なく、ある程度作業全体の早い段階で依頼して良かったです。依頼内容をまとめるのにも時間がかかりますし、私はメッセージを書くのに少し気力を使いすぎてしまうところもあり、精神的に余裕がないと無理だったなと。絵が出来上がるといよいよ作らないわけにはいかないぞ、となりますしね……(笑)。


細かいポイントについて
 星の名前は全部実在の名前にしてあります。TRAPPIST-1gもそうですね(今本文を見直したらハイフンが音引になっていてぎょっとしました)。
 ……全部地球が設定した名前なのかって言われたら困るんですが、それを言ったら方角が星座で表現されてるので、まあなんていうか、<双子>が地球人だからっていう感じですね……。
 基本的にハビタブルゾーンにしか行ってないので、<双子>の生命活動はそんなに問題ないんじゃないかなと思います。<姫君>や<海蛇>はハビタブルゾーンではないところ出身の人ですけど、詳しくは書けなかったなとか。<姫君>は割とちゃんとした服を着てるんですけど、あの人地元が暑いので民族衣装がかなり際どい衣装なんですけど、地球は寒いし常識も持ち合わせてるから学習して地球の服を着てくれてるんですよね……派手ですけど……っと話が脱線しました。

 かみのけ座の方角がはやってないのは、かみのけ座だからですね……。(?)

 星も花もですが、伝説よりは花言葉、星言葉でとっています。
 
 “僕”と“妹”の飲み物は意識してかぶらないようにしてますが、特に作中で何かあるわけではないフリでしたね……途中で設定的には逆だったな……とは思ったんですが、キャラ的には今のものなんで、まあ、こっちでいくか……と……。

 登場人物の望みを矢印で書いていくと見事にばらんばらんになるので、なんていうか、全体的にかわいそうだと思います……こんな創造主でごめんね。(…)


各話についてのアレコレ 
1)Prologue
 プロローグは書いておかないとな、と(笑)。
 何も起きないプロローグです。というか、プロローグは何も起きないものですね。
 現状説明と、何をしているかの軽い説明です。


2)星々の奏でる音楽と猫
 一番初めに書いた話。かなり加筆修正しています。
 初めに出したときは時間があまりなかったのもあり、頭の中の設定をちゃんと書ききれてないというか、説明できていなかった状態でした。この後実はいくつかバージョンがありまして、サイトにあるものを含めて、表に出していないものなど微調整だけで数パターンあるのですが、ようやく最終版(笑)という感じです。
 なるべく初めの時の文を残したまま、設定を変えたり加えたりしています。
 そうそう、本の最後のほうに出てくる<双子>のアレですが、この段階で既にあった設定なので、初出の段階で結構その辺気にして書いてました。具体的には、ある言葉と対になるはずの言葉が一切出てきません。裏設定のまま終わらなくてほっとしています……(笑)。
 

3)ラナンキュラスの別れ
 当初、書くつもりがなかった話。最後の最後のぎりぎりで追加した話です。なのである意味一番設定が固まった状態で書かれているため、全体で言うとかなり均された感じの話です。
 <蛇遣い>は名前だけ出てくる予定だったのですが、八割がたできたときに改めて全体を見直して、やはり出てきた方がいいなと判断して追加しました。
 そういうわけで、伏線なども少ない話です。ラナンキュラスについては、あとからプロローグに書き加えたので、本当に本当に最後に書き始めたことがわかります。
 この話と『ゼータ・エーリダニの嘘』を見直していただければ、何故“僕”が“僕”なのか、少しわかるような気がするかもしれません。そして、ちょっとだけ最後のニュアンスが変わるかもしれません。


4)星の子かくれんぼ
 発表順としては二番目の話。<王子様>登場回。
 この時のポエムも、最後のほうになると「呪文詠唱略!」みたいになっている、というわけです。(?
 

5)宙にひびく星のおしゃべり
 <双子>だけで話を進めるよりは、傍から見たらどう見えるのか、を書いたほうが良いと判断して書いた話。なので、警部殿は<調律師>ではありません。発表作としては三作目にあたるため、この段階で既に話のラストは決まっていたり、全体の構成を考えていたことになります。
 <調律師>からすれば自分たちの行動は科学に基づいているけれど、傍から見たら魔法以外の何者でもないよな、という話。
 そうそう、途中の「<王子様>にでもやらせればよいだろう」は「ご満足だろうさ(できないけど)」です。ふざけてますねこの人たち。いや、確かこれの初出時はその設定はなかったですね。整理していったらそういう設定になりました。語り口も似てるし。(?)


6)ステュクスのうさぎ
 季節行事みたいなことを書きたいなと思ったので書きました。なので全体からいうと中盤過ぎに書き始めた感じです。
 季節行事が先に来てるので後半がふわふわしてますね……(笑)。認めてない科学者も欲しいな回でもあります。


7)屋敷の残響
 音を<調律>できるってことは、悪用もできるんじゃない?っていう話。
 こちらが先にあったので、『ラナンキュラス』の花はこの設定に合わせて書いた……んですが……情報を出す順番が違いますね……うーん。まあ、いいでしょう(おい)。
 これは割と早い段階で書いた記憶があります。これはEpilogueと対みたいなものですね。
 なんだかよくわからない石の話とか、猫の話とかばっかりだったので、もうちょっと具体的な話にしようかなと思ったりとか、そういうのもあります。
 一人称が揺れてるのは単に心うちの言葉と外に出す言葉の違いくらいなものです。あと、基本的に信用のならない存在なので。


8)ゼータ・エーリダニの嘘
 タイトルを決めるのに苦労しました(笑)。「依存しがちな社交性」。
 <海蛇>は割と早い段階から名前だけ出ていましたね。本になると、書くつもりのなかった<蛇遣い>の方が先に出てきてしまいましたが(笑)。
 この話はわりとずっと書いてました。『星の声を聴く子ども』が出るのにもう少し時間がかかっていた場合、シングルカット(?)として同人誌になるのはこの話だったはずです。間延びする話し方はやりすぎじゃないかとか、どこを間延びさせるかとか、そんなことを考えていました。ここで割と納得したので、キャラクター小説方面に振る気になったところはあります。
 <海蛇>はそんなに悪い人じゃないとは思います。あと、多分、地球の人間より長命だと思います。割とまじめな性格だけれど社会性がある性格でもないので、将来的には何でも屋さんとか、探偵とか、なんかそういう感じになると思います。<双子>とも長い縁になることでしょう。


9)憂鬱なペンギン
 タイトルで死ぬほど苦労しました。だってこれ、とある洋書のタイトルそっくりじゃないですか。(…)
 <姫君>は割と本文中に出すつもりだったんですが、罵詈雑言の語彙がなかったためにいまいち出すことができませんでした(笑)。冒頭だけは割と早い段階からあったんですが、形にならないならない(笑)。そうそう、途中まで<姫君>と<お姫様>で表記ゆれもありましたね……いまだにどっちだったかわからなくなったりします。(こら
 「理由はないけどとにかく嫌いな人」って現実にはいるけど書くのが難しいなと。文字にすると何らかの理由が欲しくなってしまいますね。全体を見渡してみると出すつもりのなかった<蛇遣い>の方がしっかりとした登場人物感がありますね……うーん。
 <姫君>が“僕”のことに気づいているかどうかは微妙なラインだと思っています。少なくとも<姫君>は“妹”は明確に嫌いですが、“僕”個人となると多分<双子>というペアでしか認識してないので。気づいているならもうちょっと“僕”が嫌いなんじゃないかなと思います。主に『未来の約束』的な意味で。


10)<双子>について
 証言みたいなものをまとめておこうと思いました。誰が見ているのか、誰が集めているのか、というのも含めて。
 <天秤>は二人で話しているのもあり、思いのほかおしゃべりなのもあり、長くなってしまいました。
 これも中盤くらいに書きましたが、セリフだけなのでかなりするっと書いてしまった記憶があります。
 できるならもうちょっと「こいつ本文にいなかっただろ!」みたいな人の証言も入れたかったんですけど……そこまではちょっと手が回りませんでした。


11)秋の日の寂寞
 お姉さんですが、お姉さんもそんなに悪い人じゃないと思います。元<調律師>ですしね、色々わかることもあるでしょう。ただまあ、仕事と、個人的な感情はまた別ですよねっと。少なくとも、お姉さんはどちらかを選ぶ以外なかったし、実際選んでみせましたよっと。
 これもたしか中盤くらいに書いたような気がします。タイトルは最後のほうまで決まりませんでしたけど……。


12)未来の約束
 微妙なラインですよね、微妙な。
 私はこれを友情だとは思っていませんよ。と、いうか、書いたり直したりしている間に随分と友情を逸脱してしまいましたね。なんでや。
 うちの子にしてはがんばったんじゃないですかね、<王子様>。相手が相手だったのでなんていうか、かわいそうに。


13)北の休暇
 どんなに常識的な顔をしてたって、結局<王子様>も<調律師>なんだなあと。
 絵にすると大柄の男二人がそそれぞれ寝椅子に寝転がってぼそぼそしゃべってる、しかも一人はほとんど独り言という状態なので、バランスがめちゃくちゃになりかけたり、ほどほどになったり、調整がややこしかった記憶があります。
 <姫君>について、"僕"の<王子様>とそんなに仲良くなさそうという証言と、“妹”と相性が悪いという証言くらいしかないのでなんですが、仲良くないはずの人にわざわざ絵葉書を送って遊びに来いというのは、まあ、そういうことです。妹につっかかっていくのもそういう部分も含まれているかと思いますが、つっかかるのはそっちじゃないよっと。あと多分<姫君>が送ってきた絵葉書は、地球人基準だとかなりセクシーショットだと思います。<姫君>もかわいそうに。


14)Epilogue
 ちゃんとPrologueと対になっています。なっているのか?
 最後。ラストシーンはこれしかないと思っていましたので、シリーズになった瞬間からここの向かって書いていました。ただかなり当初の想定からかなりニュアンスが変わっています。予想以上に“僕”が人間性と社会性を獲得してしまったので……。これ、“妹”は当初の想定と同じニュアンスのままなんですけどね……一人称だから……。『未来の約束』がなければあるいは当初のニュアンスのままだったのでは、とは思います。
 そうそう、ぎりぎりまでソファをどうするか迷ったんですが(笑)、ああいうことになりました。
 
 というわけで、振り返りでした。
 あとがきに書いた通り、<双子>の話はこれで終わりです。<双子>はもう葛藤する存在ではなくなったのでもう主役はやれません。(一貫して妹の一人称がないのはそういうことですね)
 この先を書くとしたら葛藤する人物は<王子様>になるでしょうが……うーん、<海蛇>と喧嘩するだけでしょうね。<双子>も多分、<王子様>には頼らないけれど<海蛇>には頼るでしょうから、いやあ、喧嘩するでしょうねえ。
 多少、「ばかもん、そいつがルパンだー!」みたいなことは書きたい気持ちもあるんですが(笑)、落としどころがないというか、そこまで書いてしまったらもう、完全に『xxxHoLic』(主に籠以降)だよねって感じなので……(笑)。
 
 この間ふと思ったのですが、<双子>はもう<調律師>ではなくなったので、改めて何か肩書を付けるなら<指揮者>になったのかもしれませんね。興行主に会ったことのない<指揮者>ですけど。
畳む


 以上、備忘録でした。何か思い出したら追記します。

#作品裏話(一次創作) #星の声を聴く子ども
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