Diary

pot-pourri cafeの日記的メモ

新作決定おめでとうございます
 KING OF PRISMの新作決定おめでとうございます! いやあ、本当にめでたい……。
 オリジナルアニメはたくさんの人が尽力して初めて作中の時間が動くものなので、本当にありがたいことです。

 正直、三作目Shiny Seven Starsの段階で監督はやり切ったご様子でしたし、プロデューサーもライブをやってやっと黒字というような話をされてましたし、円盤の売り上げも微妙そうでしたし、新規ファンの獲得もあまりうまくいっていない様子でしたし、大人としては「まあ、商業として続きは作りにくかろうな」と思っていたところにさらにコロナ禍が重なったので、ああ、これは新作を作るのは無理だろうな、と思っていました。
 ファンとしては「中途半端なところで終わられても困るよ!」という立場を表明し続けるしかないんですが、ファンである自分と社会人である自分は同時に存在しうるものなので……。表から見える姿と内面の乖離。
 そんな状態で数年過ごしているので、まあ、新作決定のありがたいことありがたいこと……。お地蔵さんを拝む田舎のおばあちゃんのようだ。

 八周年イベント上映にはライブビューイングで参加したのですが、映画館の入り口からもうソワソワしている人たちがたくさんいる(笑)。みんなソワソワしている。映画館に通える人たちですから、社会人多めなわけで、「こんな広告費を費やすのは新作があるということでしょう(=無駄に広告費を割いたりしないでしょう)」と思いながらも、「でも期待し過ぎたくない」「なるべく期待を低い方に低い方に」と自分を守ろうとする雰囲気(笑)があちこちから感じられて、一体感がありました。どんな一体感だ。

 応援上映も和やかで、舞台挨拶もわいわいして、作品が好きな人が集まっているという状態でした。

 帰りに友人たちとお酒を飲みに行きました(笑)。翌日のこともあるので短時間ではありましたが、みんなでくだを巻きました(笑)。
 上映後に掲示されたポスターの写真を撮り、そのまま集合してお酒を飲みに行ってくだを巻いていたので、いろんな人にLINEなどで「生きているか」と心配されていることに全く気付きませんでした(笑)。元気に生きていました。むしろ元気すぎるくらいでした。


 我にかえれば、四月に<小市民>シリーズの最終巻発売、七月に<小市民>シリーズのアニメ放送開始、夏(いつ?)にKING OF PRISMの新作上映、八月下旬に厚藤四郎(刀)の展示と盛りだくさんすぎる季節が待っています……おお……。人生ジャンルが三つもいっぺんに押し寄せてくる……。のんびりしてる場合じゃないぞ! 同人誌の原稿を書かないとコンテンツを楽しんでるだけで終わっちゃうぞ、今年!
 おかしいな……今年は馬に乗ったり国内旅行をしたりして穏やかに過ごすつもりだったのに……。気を引き締めていきます。

#アニメ #映画 #KING_OF_PRISM
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』をみてきました
 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』をみてきました。話題になっていたのと、信用のおける筋が誉めていたので。
 男性バディモノということでオタク女性が食いついているとは聞いていたのですが、劇場に女性がとても多くてびっくりしました。上映前の広告は水木しげるファン向けだったり、子ども向けだったり、子どもについてきた親向けだったり、オタク向けだったりと、映画館も観客の傾向が読めてないんだな、という感じだったので、かなり予想外の人出だったのでしょうね。

 作品自体は非常にこなれていて、序盤のセリフで「味方の生死を気にしなくていい作品」とさらっと明言してくれたり、村人視点で余所者を監視するレイアウトがあったり、一番気の毒なキャラクターをきっちり救済したりとやるべきことをきっちりやってくれていました。戦争描写で兵士視点のカメラになることで撃たれる側の怖さを描いたのも良かったですね。

ほかにも、

  • 村に行くのにトンネルを通る(行きて帰りし物語)
  • 雑誌記者
  • 日本人形
  • たくさんある鳥居
  • お嬢様
  • 人が死んだのを見て「祟りじゃ!」という村人
  • 明らかに怪しい術者しかつけないイヤリングをつけてる人が陰陽術師
  • 座敷牢
  • ここぞという時に切れる電球
  • 怪しい島は屋敷から地下通路で繋がっている
  • 桜の赤は血の赤

というようなお約束がたくさん出てくるのに「みなさんこういうの、好きでしょ?」という制作側のいやらしい視点(苦笑)がまったくなく、非常にスマートで良かったです。

 しかも、ぬらりひょんが敵じゃないんですよ!(笑)妖怪ものってぬらりひょんがラスボスになりがちな印象がありますが、ぬらりひょんのぬの字も出てこなかったんですよ! 狂骨や河童や釣瓶火が出てきてうきうきしてしまいました。

 ただ、全体的に世間の評判でいうところの「因習村」「バディもの」という感じはさほど感じませんでした。
 因習村というと、もっとこう、理由のない伝統やらなにやらに縛られているイメージがありますが、本作はどちらかというと「戦争が生んだバケモノ」に近い感触がありました。敵側の価値観が人間優位というか……「わけのわからないものが基準」ではないんですよね。神の時代ではなくて人間の時代という感じで。因習村っぽい要素はたくさんあるんですけど。
 バディものも、まあ、確かに相棒という呼び方は最後の方でしているのですが、映画という短い時間の物語ですから、しみじみとバディになったな、という感じはあまり感じませんでした。腐女子のセンスがないのでピンとこないのもあるかもしれませんが……。どちらかというと、「どう見ても村長から本家の長女になにか重い感情がありそうなのに語り落してるでしょう、これ!?」というほうが気になりました(笑)。
 実際に見てみないとわからないものですね。

 と、全体的に満足度が高かったんですが、なんとエンディング曲に『カランコロンの歌』のフレーズがたくさん入っていて、「わーーー!!!!(歓喜)」となってしまい、全部吹っ飛んでしまいました(笑)。

#映画 #アニメ
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