寝椅子ですべての二階を散歩
2024/05/21(Tue) 23:33:31
先日の文学フリマ東京38の新刊についての備忘録のような、自作語りのような(笑)日記です。
いつも通り、中身は隠しておきますので、ご覧になりたい方は以下からお読みいただければと思います。
元々『ピコピコ:』を出すつもりだったのですが、いまだに納得いかないところがあり、割と早々に文学フリマ東京39に延期しようと判断していました。
では何を作ろうかなと思っていたところ、四月に体調を崩してぶっ倒れるという有様。ほぼ四月がまるまる使えない状態でした。
イベントに出るのに新刊がないというのは、弊サークルではやらないことにしているので、とにかく何かひねり出そうと思いました。
幸い、そういうかけらのようなものはたくさんあり、今回は前回出した『真夏に私設恐竜博物館』と競ってぎりぎりのところで採用されなかった「世界は二階にある」から始まる短編を書くことにしました。
実際に書いた順番は、『1992年 二階を浮遊する者よ』『2023年 二階の競技者たち』『2268年 いつか地上に戻る日まで』『2143年 遠く海の向こうの海へ』です。そのため、2143年と2268年がぱっと見設定が近そうな感じになっています。
初めは、今『1992年 二階を浮遊する者よ』となっているものを没にして、今『2023年 二階の競技者たち』となってるものだけで一つ書くかなあという方向だったのですが、なんだか増えてしまったので全部入りました。
『1992年 二階を浮遊する者よ』
一番初めに書き始めたものです。なので、割と「世界は二階にある」の書き出しから始まるスタンダードな形です。
ただ、喫茶店でお茶飲んでるだけじゃどうにもならないんですよね、話が。もっとクラフト・エヴィング商會的になればよかったんですが、そっちの方面がうまくつかめなかったので、一回凍結していました。
書き上げるにあたって、あっちこっちいった結果、『2023年 二階の競技者たち』と照らし合わせて、過去にしましょう、過去にするならバブルの頃かちょっと後かなあ、みたいなところから、ちょっと精神的な感じになったので、オカルトブームとか世紀末思想の影響があるかなあ、と考えて、バブル崩壊後、地下鉄サリン前の1992年を選択しました。ヨガとか、「浮遊する者よ」とかあからさまなわりに、オカルトブームなんだから銀座じゃなくて麻布十番にすればよかったじゃない、と今気づきました。今かよ。(セルフツッコミ)
『2023年 二階の競技者たち』
2021年の東京オリンピックでパルクールを見て、そのあとテレビとかでもちょこちょこパルクールが流れていたので、なんとなく印象に残っていたのだと思います。あとは多分、眠かった(…)。
窓から人がにゅるっと出てくる感じとか、そろばんを叩いてる人とか、真顔で様子がおかしくなっていますが細部がおかしいだけでそんなに変なことは書いてないような気もします。人のいない部屋から外を見ているとか、ライバルである友人と切磋琢磨してるとか。景色としては普通な景色だと思います。細部がの様子がおかしいですが。
『2143年 遠く海の向こうの海へ』
『2023年 二階の競技者たち』と同じく、少し薄暗い部屋から明るい外を眺めている感じの風景ですね。こちらはもっとウッディなイメージですが。
『2268年 いつか地上に戻る日まで』だけが時間が先すぎたので、バランスをとるために間に一つ入れようと書いたものです。そのため『2268年 いつか地上に戻る日まで』が前提になっているような内容になっています。とはいえ、特に明確につながりがあるものとしては書いていないのですが。
場所は具体的に書いてないですが、家があるのは白金台、近所で沈んでるのは品川、遠くの崩壊するビルは汐留のイメージで書いています。白金台から汐留が見えるかは知りませんが……。
『2268年 いつか地上に戻る日まで』
私の中にいきづいている『クロックワーク』シリーズや『土星マンション』みたいな風景。ビルの上や建造物に人が住んでいて、下のほうはもうよくわからない、みたいな状況の話です。かなり平和な感じですが、状況はかなりSFっぽい状況ですね。
温暖化が行きつくところまで行ったあと、落ち着いてきた感じですね。もう大丈夫そうだから地上に戻ろう、ってなった時に、地上って結構汚くね?ってなりそうだなっていう感じです。
読み終わった友人の青川が、「地主がいっぱい出てくる……地主文学……」と言っていて、確かにな……?となりました。地主……。地主の話を書くつもりはなかったんですけど、なんですかね……地主……。少し前に「リアルにいるすごい地主の娘」の話を聞いてすごいな……と思っていたとかそういう感じですかね……地主は免罪符……。
畳む
#寝椅子ですべての二階を散歩 #同人 #創作 #作品裏話(一次創作)
いつも通り、中身は隠しておきますので、ご覧になりたい方は以下からお読みいただければと思います。
元々『ピコピコ:』を出すつもりだったのですが、いまだに納得いかないところがあり、割と早々に文学フリマ東京39に延期しようと判断していました。
では何を作ろうかなと思っていたところ、四月に体調を崩してぶっ倒れるという有様。ほぼ四月がまるまる使えない状態でした。
イベントに出るのに新刊がないというのは、弊サークルではやらないことにしているので、とにかく何かひねり出そうと思いました。
幸い、そういうかけらのようなものはたくさんあり、今回は前回出した『真夏に私設恐竜博物館』と競ってぎりぎりのところで採用されなかった「世界は二階にある」から始まる短編を書くことにしました。
実際に書いた順番は、『1992年 二階を浮遊する者よ』『2023年 二階の競技者たち』『2268年 いつか地上に戻る日まで』『2143年 遠く海の向こうの海へ』です。そのため、2143年と2268年がぱっと見設定が近そうな感じになっています。
初めは、今『1992年 二階を浮遊する者よ』となっているものを没にして、今『2023年 二階の競技者たち』となってるものだけで一つ書くかなあという方向だったのですが、なんだか増えてしまったので全部入りました。
『1992年 二階を浮遊する者よ』
一番初めに書き始めたものです。なので、割と「世界は二階にある」の書き出しから始まるスタンダードな形です。
ただ、喫茶店でお茶飲んでるだけじゃどうにもならないんですよね、話が。もっとクラフト・エヴィング商會的になればよかったんですが、そっちの方面がうまくつかめなかったので、一回凍結していました。
書き上げるにあたって、あっちこっちいった結果、『2023年 二階の競技者たち』と照らし合わせて、過去にしましょう、過去にするならバブルの頃かちょっと後かなあ、みたいなところから、ちょっと精神的な感じになったので、オカルトブームとか世紀末思想の影響があるかなあ、と考えて、バブル崩壊後、地下鉄サリン前の1992年を選択しました。ヨガとか、「浮遊する者よ」とかあからさまなわりに、オカルトブームなんだから銀座じゃなくて麻布十番にすればよかったじゃない、と今気づきました。今かよ。(セルフツッコミ)
『2023年 二階の競技者たち』
2021年の東京オリンピックでパルクールを見て、そのあとテレビとかでもちょこちょこパルクールが流れていたので、なんとなく印象に残っていたのだと思います。あとは多分、眠かった(…)。
窓から人がにゅるっと出てくる感じとか、そろばんを叩いてる人とか、真顔で様子がおかしくなっていますが細部がおかしいだけでそんなに変なことは書いてないような気もします。人のいない部屋から外を見ているとか、ライバルである友人と切磋琢磨してるとか。景色としては普通な景色だと思います。細部がの様子がおかしいですが。
『2143年 遠く海の向こうの海へ』
『2023年 二階の競技者たち』と同じく、少し薄暗い部屋から明るい外を眺めている感じの風景ですね。こちらはもっとウッディなイメージですが。
『2268年 いつか地上に戻る日まで』だけが時間が先すぎたので、バランスをとるために間に一つ入れようと書いたものです。そのため『2268年 いつか地上に戻る日まで』が前提になっているような内容になっています。とはいえ、特に明確につながりがあるものとしては書いていないのですが。
場所は具体的に書いてないですが、家があるのは白金台、近所で沈んでるのは品川、遠くの崩壊するビルは汐留のイメージで書いています。白金台から汐留が見えるかは知りませんが……。
『2268年 いつか地上に戻る日まで』
私の中にいきづいている『クロックワーク』シリーズや『土星マンション』みたいな風景。ビルの上や建造物に人が住んでいて、下のほうはもうよくわからない、みたいな状況の話です。かなり平和な感じですが、状況はかなりSFっぽい状況ですね。
温暖化が行きつくところまで行ったあと、落ち着いてきた感じですね。もう大丈夫そうだから地上に戻ろう、ってなった時に、地上って結構汚くね?ってなりそうだなっていう感じです。
読み終わった友人の青川が、「地主がいっぱい出てくる……地主文学……」と言っていて、確かにな……?となりました。地主……。地主の話を書くつもりはなかったんですけど、なんですかね……地主……。少し前に「リアルにいるすごい地主の娘」の話を聞いてすごいな……と思っていたとかそういう感じですかね……地主は免罪符……。
畳む
#寝椅子ですべての二階を散歩 #同人 #創作 #作品裏話(一次創作)